AG-UI - 第三のプロトコル
- 生成AI界隈において、MCP、A2Aに引続き、AG-UIというプロトコルが2025年5月に発表されたため、その概要を紹介をする
- MCP
- AIエージェントから様々なツールを操作するためのプロトコル
- 詳しくは Middle Dive MCP と MCPサーバの活用と構築
- A2A
- AIエージェント間の通信を標準化するプロトコル
- 詳しくは A2A - MCPのその先へ
AG-UIとは
Section titled “AG-UIとは”- Agent-User Interaction Protocolの略称
- AIエージェントとUI(フロントエンドアプリケーション)間の通信を標準化するためのプロトコル
┌────────────────────────────┐ │ UI │ │ (Frontend Application) │ └─────────────┬──────────────┘ │ AG-UI (SSE + JSON) ▼ ┌────────────────────────────┐ │ AI Agent │ │ (Backend) │ └─────────────┬──────────────┘ │ MCP (stdio/SSE/Streamable HTTP + JSON-RPC) ▼ ┌────────────────────────────┐ │ LLM │ └────────────────────────────┘
- シアトルのスタートアップであるTawkit, Inc.のCopilotKitの開発チームを中心にオープンなコミュニティで仕様が議論されている
- 一次情報はこのへんにある
- SSE(将来的にはWebSocketも)を使用し、シンプルなJSONをやり取りするような作り
- MCPやA2AのようにJSON-RPCは採用されていない
- 双方向のチャット、ツール呼び出し、状態管理、セッション管理等が行える
- 開発者がAIエージェントのフロントエンドの実装に労力を費やさなくて良くなる
- MCPやA2Aと競合するプロトコルではなく、補完的な関係
CopilotKitとは
Section titled “CopilotKitとは”- AIエージェント開発のためのフレームワーク
- 主にReact向けにUIコンポーネント等を提供している
- AG-UIのリファレンス実装のような立ち位置
- フロントエンドアプリケーション内に簡単にAIとのチャットインタフェースを実装できるようなイメージ
- GitHubリポジトリ: https://github.com/CopilotKit/CopilotKit
- LangGraph、Mastra、CrewAI、Amazon Bedrock Agent等が対応、もしくは対応予定
- OpenAI、Anthoropic、Googleの御三家は特に公式な声明は出していないように見える